2016年4月14日木曜日

引き算の健康法


近年日本の高齢化問題、介護問題、働き過ぎなどからか、近年ますます健康に対する世の中の意識が高まっていると感じます。
 
テレビやインターネットを見れば、健康グッズやサプリメントの広告でいっぱいです。
 
あなたは体に良かれと思って購入してみたものの、飲んでも効果がよくわからない健康食品や、使わずに放置された健康器具に心当たりはありませんか?
 
ドキッとした方、あなただけではありませんので心配しないで下さい。
 
私のところにみえる患者さんに伺ってもたくさんの方が当てはまるし、私もその一人です。
 
ただ、当てはまる方は健康不安を煽られて高額の健康商品を買う前に、今後はまずこれを意識してみましょう。
 
引き算の健康法
 
です。
 
新しい健康器具を買う、サプリメントを増やす、スポーツを始めるといった、今までの生活に何かを足していく事を健康法の足し算とします。
 
それに対して、引き算の健康法は体に悪い習慣を減らす方法。
 
間食や夜食をしょっちゅう食べてしまう人は、それを止めるだけで体調がずいぶん変わります。
 
タバコや飲酒が多い人が量や回数を減らせば、当然体の負担は減ります。
 
その他にも、食事では
 
・食べ過ぎず腹八分以下にする
 
・ジャンクフード、ファストフードを減らす
 
・糖質制限する(お米、パン、麺類を減らす)
 
・家族の食べ残しを食べるのを止める
 
といった事で体質が劇的に変わった方は多いです。
 
また、
 
・夜更かしを止める
 
・スマートフォンの触りすぎ(目の疲れや肩こりの原因になる)を止める
 
・すぐ車に乗るのを止めて歩く量を増やす
 
・足を組んで座るのを止める
 
といった生活習慣上でも引き算できる事がたくさんあります。
 
終わった事をクヨクヨ考え続けたり人の悪口を言うのを止めたりする事も、メンタル面から健康にとってプラスになります。
 
どこからか「わかっちゃいるけど…」という声が聞こえてきそうですね(笑)
 
しかし、健康を高めるためには良い(と思われる)事を増やすより、悪い習慣を減らすほうがずっと近道です。
 
そして引き算の健康法は家計にも優しいです。
 
例に挙げた以外にも引き算で健康に役立つことはいくらでもありますので、何か足していく前にぜひご自分の生活から引き算出来ることを考え実行してみて下さいね。

2016年3月25日金曜日

シャンパンタワーの法則


目の前の人を大事にする。

人様の為に頑張る。

とてもやりがいがあるし、世の中からも人に尽くす生き方は素晴らしいと評価されます。

しかし、人の為に頑張っても相手はちっとも感謝してない。

こんなに尽くしているのに何か報われないよな~などと感じる事はありませんか?

そんな場合は要注意。

人の為が行き過ぎ、自分を粗末にしているサインです。

 

心理学に『シャンパンタワーの法則』という考えがあります。

シャンパンタワーとはシャンパングラスをピラミッド形に何段も積んで、上からシャンパンを注いでいくドラマでホストクラブのシーンに出てくるアレですね。

そのシャンパンタワーは、下から一つずつ注いでいくと全部のグラスに注ぐのにとても手間がかかります。

一番上のグラスに注いで溢れた分がどんどん下の段のグラスに注がれ、それがまた溢れて下の段へ…というのが手っ取り早いです。

人の心も同じで、まずは一番上のグラスの自分が満たされて初めて二段目の家族、三段目の友人や仕事関係の人といった順番でグラスを満たすことができます。

赤の他人はだいぶ下の方です。

それが無理のない心の働きになります。

 

ボランティア活動にハマり、家庭や仕事も疎かにしてひんしゅくを嘗て嫌われて「俺は人のために良い事をしているのに何故わからんのか」と怒っているお父さんなどは、正にこの法則を無視して上の方のグラスが空っぽのまませっせと下のグラスに注いでいる状態です。

 

中には全てを投げうって自分を顧みずに世の為人の為の奉仕を全うできるマザーテレサのような聖人もいるでしょうが、そういう方は例外中の例外。

99.9%の普通の人は、いきなり聖人の真似をせずに自分や自分の周りから順に満たしていくのが無難です。

 

私は鍼灸マッサージ治療で人の健康の役に立つ事をしていると個人的にやりがいをもっていますが、タダで施術をしているわけではありません。

適度な治療費を頂戴して家族やスタッフを養い、休みもしっかり取って休養したり家族との時間を味わったりして自分のグラスを満たす事が必要な一般人です。

自分のグラスがいっぱいだからこそ、より人の為に頑張れています。

東洋医学的に考えても自分の「気」が空っぽになるまで頑張っては、人の「気」を整える事はできません。

 

人の為に頑張っているのに報われないと感じてしまう時は、まず自分で自分を大事にしましょう。

大事にする優先順位が整理できると、全ての流れが変わっていきますよ。

2016年3月24日木曜日

素直さがもたらすもの


結婚相談所で男性会員のサポートをしている女性の知人に

「相談にみえてもなかなか上手くいかない会員さんも多いと思いますが、実際に結婚できた会員さん達の共通点や傾向って有りますか?」

と質問してみたところ、

「共通点で思いつくポイントは『素直さ』ですね。

素直な方は何かアドバイスをしたら、じゃあやってみますと受け取って下さる。

逆に素直さが無い方は、出来ない理由ややりたくない理由を言うばかり。

相手の女性の立場から考えればどちらの方に好感を持ちやすいか、当たり前の話ですよね。

変なプライドが高くて素直じゃない人は魅力減です。

女性は収入や容姿も重要視しますが、性格が素直で気持ち良い方の方が上手くいく確率は当然高くなりますね」

との答えでした。



経営の神様と言われた松下幸之助氏も、成功の条件の一番に「素直さ」を挙げています。

そして、素直であろうとする意思を持ち続ければ誰でもそのようになれるとも説かれています。


いちばん大切なことは、お互い人間それぞれにはもともと素直な心になる素地があるということを、はっきりと認識することだと思います。つまり特別の修行をした特別の人だけが素直な心になれるというのではなく、素直な心になることをつねに心がけ、自分なりに工夫をこらしていくならば、誰もが素直な心になれるということです。その意味では、素直な心はお互い人間としての自然の心、本然の心だと思うのです。
『人間としての成功』より

恋愛でもビジネスでも時には本音と建前の使い分けが必要でしょう。

しかし、そんな駆け引きがあって然るべき中でも無防備に心をさらけ出せる素直な人には、相手も心を開けます。



あなたは本当は謝りたかったのに意地になって素直に謝れず、人間関係が上手く行かなかったことはありますか?

私にはあります。

また、人の成功を素直に褒めてあげればいいのに負けたような気がして、つい水を差すような事を言ってしまったことはありますか?

これも私にはあります。

歌の歌詞のようですが、素直に愛してると言えなかった、ありがとうと言えなかった事はありませんか?

全部私にはあります。



素直に自分の気持を表現する事に慣れないうちは、とても恐ろしく感じるでしょう。

照れがあるかも知れません。

しかし、勇気を出して素直に気持を伝えることができると、相手からの好感だけでなく自分をもっと好きになれるというご褒美がもらえます。

さあ勇気を出して、素直な気持を表現してみましょう!

2016年3月10日木曜日

健康は難しくない

この項のタイトルに敢えて「健康は難しくない」と付けました。

そう、健康は難しくないのです。


ではなぜ、世の中にたくさん不健康な人がいるでしょうか?

もちろん、生まれつきの体質はあります。

先天的な部分はしょうがないにしても、後天的な習慣、毎日の生活への取り組みでいくらでも健康にプラスになることができます。


極論を言えば、世の中に健康の情報は出尽くしていると言えます。

健康法の本は書店の本棚に大きなスペースが有り、テレビをつければ毎日健康の話題が放送されています。

インターネット上でもいくらでも検索できます。


大事なのは、そうした健康の情報を

『知っている』から『やっている』へ変える事。


何も特別最新の健康法を学び、難しい理論を理解する必要はありません。

高額のサプリメントを飲む必要もありません。

昔から言われているような当たり前の事をやるだけで良いのです。

例えば、

・煙草を止める

・お酒を飲みすぎない

・夜更かしせずにしっかり睡眠を摂る

・腹八分で食事を済ます

・軽い運動を習慣にする

・ストレスを減らす

みんな当たり前で、散々言われつくしている事です。



私が行っている鍼灸マッサージの分野で考えても、ちょっとした当たり前の動作で大きく変わります。

膝を伸ばしたままで下に置いてある物を物を持ち上げずに、しゃがんでから持ち上げるようにするだけでも、腰への負担が大きく違い、腰痛予防になります。

デスクワークが長く肩こりをしやすい人も、長時間同じ姿勢をせず、こまめに首や肩をグルグル回したり、伸びをするだけでも全然違います。

こんな小さな当たり前のことですが、『知っている』と『やっている』の差は果てしなく大きいのです。


 
ポイントは、当たり前の事をやらなければマイナスと思わず、やったらプラスととらえる事。

やってない自分を責めだすときりがないので、やった分だけプラスが積み重なっていくイメージです。

当たり前の事を1つずつ『知っている』から『やっている』状態へ変えて行きましょう。

当たり前をコツコツと積み重ねれば、それだけでお金をかけなくてもあなたはどんどん健康を取り戻し、維持して行けるでしょう。

2016年2月22日月曜日

壁を作らず、線を引く

こんにちは、松本です。

今回のじっくり丁寧に生きるための、

こころに効くツボ

を作らず、線を引く

を紹介します。






現代のストレス社会において、その大本は、

『人間関係の悩み』

に集約されるようです。


人間関係さえ整えばストレスの大半は

無くなったも同然。

今日はそのための大事なツボをお伝えします。





人と自分との間に、

壁を作らず、線を引く

このイメージで人との関係を作ってみましょう。


例えば、僕の体験からの例ですが、

友人があるビジネスを初めて、

そのビジネスを広げるために、

「キミも代理店にならないか?」

という勧誘をしてきました。


僕はそのビジネスが好きではありません。

そこで、

「僕はそのビジネスが好きじゃない。

代理店にもならないし、話も聞きたくない。

それで良ければ、今までどおり付き合いたい」

と返事しました。


これが『壁をつくらず、線を引く』の『』です。


』の対応をするとしたら、

「そのビジネスをするなら、もう付き合えません」

と言ったり、

本音を言わず遠回しにその人と離れてゆき、

付き合いを辞めてしまうということになります。


イメージとして、相手と自分との間に、

頑丈な壁を作るのではなく、地面に線を引く、

そんな感じです。





親子、友人、職場、どんな関係においても、

人はつい相手の踏み込まれたくないところまで

グッと踏み込んでしまうことがあります。


しかし、壁を作ったり、相手を攻撃したりせず、

相手にわかりやすい線を引き、

「私はここからは入られたくないのですよ」

「こっから先は踏み込んじゃダメよ」

と伝えることで、かなり関係性が楽になります。





「その線を無理に超えてくる人はどうすれば?」

そんな疑問があるかも知れません。

その時は、まず自分が人が大事にしている線を

踏み越えてしまっていないか確認してみましょう。

相手が引いた線をしっかりと尊重していれば、

そうそう相手も踏み込んでくることはありません。


「それでもグイグイ来る人がいたら・・・?」

その時は、全力で逃げましょう(笑)